出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…およそ国の文化というものは,自然を背景とする村落や都市の景観,日常の生活様式,さらに文化の所産としての芸術等に形として現れるものであり,それらを視察することによって,自国の文化の向上に役立てるという語感を観光という言葉は持つ。明治時代にはそうした原義に沿った用法がみられ,それ以前から用いられていた〈物見遊山(ものみゆさん)〉〈漫遊〉などという語と比べると,観光は格調の高い言葉とされた。ただし,この言葉の現在の語感は,むしろ低俗な響きを持つ場合も多い。…
※「漫遊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」