精選版 日本国語大辞典 「五葉松」の意味・読み・例文・類語
ごよう‐まつ ゴエフ‥【五葉松】
〘名〙 マツ科の常緑高木。北海道南部から九州までの山野に自生し、庭などに植栽もされ、また盆栽にもされる。高さ三〇メートル、径一メートル以上に達するものもある。葉は長さ二~六センチメートルの針葉で五本ずつたばになって小枝に密生する。雌雄同株。花期は初夏、雄花は新枝の下部にむらがってつき、雌花は紫紅色で新枝の先に二、三個ずつつく。松かさは長さ五、六センチメートル、径三センチメートルぐらいの卵状円柱形。種鱗は広卵形で翼をもつ。庭木、盆栽とするほか、材は建築・船舶・彫刻・楽器・薪炭材などにされる。同一種を西日本ではゴヨウマツ、東日本ではヒメコマツと呼ぶ。キタゴヨウは別種とも見られるし、また、ゴヨウマツの変種とする説もある。近縁種にチョウセンゴヨウなどがある。漢名として五鬚松、五釵松を当てることがある。五葉の松。
いつは‐の‐まつ【五葉松】
※雪玉集(1537頃か)一〇「時わかぬ五葉の松のいつはあれど春一しほの緑をぞ見む」
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