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連綿体 れんめんたい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

連綿体
れんめんたい

草書の文字を続けて書く書体。中国,六朝の斉梁の頃にはすでに行われていたらしい。唐代の張旭あたりの草書にみられるが,確実な資料はなく,明,清の時代になってから多く行われるようになった。

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デジタル大辞泉の解説

れんめん‐たい【連綿体】

書道で、草書・行書やかなの各字が切れずに連続して書かれている書体。

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世界大百科事典 第2版の解説

れんめんたい【連綿体】

書体の一種。一字一字が連続した書法で,草書体運筆によるのが自然である。明清時代の長い条幅形式の書には,特に長い連綿体を連綿草と呼んでいる。仮名書きは続け書きの連綿体によって流麗な線の美しさが表現され,わが国独自の仮名書道の特色を形づくっている。初期の仮名は独草体であったが,10世紀初めころの仮名消息はすでに連綿体で書かれ,11世紀から12世紀に書写された歌集歌合(うたあわせ)などに,連綿体に習熟した優れた名蹟がある。

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大辞林 第三版の解説

れんめんたい【連綿体】

書道で、草書・行書や仮名の各字が、切れないで連続して書かれているもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

連綿体
れんめんたい

書法の一種で、漢字の行書・草書や仮名などの続け書きのこと。またこの書法で書写されたものをいう。日本に先駆けて文字が考案された中国では、公文書などの正式書体も篆書(てんしょ)、隷(れい)書、楷(かい)書へと変遷し、実用面でも行書、草書の発達で書写の能率化が進むが、さらに連綿の普及でより効果的となった。
 日本でも万葉仮名発生当初(奈良時代)は楷書体で一字一音表記であったが、速筆を促すために漢字の草書体が応用され、平安時代に入って草(そう)仮名の誕生をみた。やがてこれをより簡略化して平仮名が成立するが、書写能力向上のために仮名にも連綿が応用され、数多くの古筆遺品が伝存する。連綿体は漢字、仮名ともに単に実用性のみでなく、洗練された独自の書を展開し、書法の一手段として重要な位置を占めている。[島谷弘幸]

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世界大百科事典内の連綿体の言及

【仮名】より

…そして女手において平仮名の完成された形を見ることができる。女手は習いやすさとともに,墨の線の流れの美しさを強調させ,各字を連続した連綿体に発展した。連綿体は草の手でも見ることができるが,線の流れの美しい変化を現すまでには至らなかった。…

※「連綿体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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