デジタル大辞泉
「遊」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
あそび【遊】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「あそぶ(遊)」の連用形の名詞化 )
- ① 思うことをして心を慰めること。狩猟、酒宴や行楽、遊戯などで楽しむこと。
- [初出の実例]「春さらば逢はむと思(も)ひし梅の花今日の阿素毗(アソビ)にあひ見つるかも」(出典:万葉集(8C後)五・八三五)
- 「あそびをせんとや生まれけむ、たはぶれせんとや生まれけん」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)
- ② 詩歌、管弦、舞などを楽しむこと。
- [初出の実例]「打橋の つめの阿素弭(アソビ)に 出でませ子」(出典:日本書紀(720)天智九年・歌謡)
- 「をりをりの御あそび、その人かの人の琴、笛、もしは声の出でしさまに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)
- ③ =あそびめ(遊女)
- [初出の実例]「遊女 夜発附 楊氏漢語抄云遊行女児〈宇加礼女 一説云阿曾比〉」(出典:十巻本和名抄(934頃)一)
- 「あそびどものつどひ参れる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)澪標)
- ④ からかったり、もてあそんだりする対象。なぐさみもの。おもちゃ。
- [初出の実例]「のって来たを連れて来て、おいら三人が遊びにするのだ」(出典:洒落本・南江駅話(1770))
- ⑤ 賭け事や酒色にふけること。遊里、料亭などで楽しむこと。遊興。
- [初出の実例]「あそびでは無いと四ツ手の直をねぎり」(出典:雑俳・柳多留‐一二(1777))
- ⑥ 仕事や勉強の合い間の休憩。「あそびの時間」
- ⑦ しまりのないこと。たるみ。
- [初出の実例]「面長な顔は肉にあそびがなく木彫のようにしまっている」(出典:総会屋錦城(1958)〈城山三郎〉一)
- ⑧ 生活上の仕事などにあくせくしないで、自分のしたいことを楽しむこと。気持にゆとりを持つこと。また、文学などで、人生から離れた美の世界を追究すること。
- [初出の実例]「あらゆる為事に対する『遊び』の心持が、ノラでない細君にも、人形にせられ、おもちゃにせられる不愉快を感じさせたのであらう」(出典:あそび(1910)〈森鴎外〉)
- ⑨ 機械の連動作用がすぐに伝わらないで、多少のゆとりがあること。機械の結合部分がぴったり付いていないで、いくらか動く余地のあること。
- [初出の実例]「鍵をまわす音、ノブのあそび、ドアの蝶番のきしみ」(出典:無関係な死(1961)〈安部公房〉)
- ⑩ 織機で、緯(よこいと)を通す梭(ひ)の道をつくるために、綜(あぜ)の中で経(たていと)をまとめる糸。かざり。かけいと。あぜいと。あやいと。
- [初出の実例]「綜(へ)〈略〉即今俗にもへといひ、又はアヤともアソビなどともいふなり」(出典:東雅(1717)九)
あすび【遊】
- 〘 名詞 〙 「あそび(遊)」の変化した語。
- [初出の実例]「またくげの御あすびわ、つきのまゑのしいか」(出典:朝鮮板伊路波(1492))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
普及版 字通
「遊」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
Sponserd by 
出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報
Sponserd by 