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還元主義 かんげんしゅぎ reductionism

翻訳|reductionism

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

還元主義
かんげんしゅぎ
reductionism

生物学における基本的生命観の一つで,物理・化学的に不可解にみえる生命現象も,要素現象に分析・還元していって,これら要素の作用様式を解明することにより理解することができるとする立場。近代生物学の流れが分析的理解を中心としてきたことは事実であり,たとえば遺伝現象は,DNA二重螺旋構造へと還元されたともいえる。

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百科事典マイペディアの解説

還元主義【かんげんしゅぎ】

英語reductionismなどの訳。〈還元論〉ともいい,〈要素主義(要素論)elementalism〉に類縁で,〈全体論holism〉に対する。多数な現象を,しばしばそれ以上の分割が不可能と想定される物質や法則や概念によって説明しようとする立場。
→関連項目還元(哲学)

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世界大百科事典 第2版の解説

かんげんしゅぎ【還元主義 reductionism】

還元主義という日本語の訳語には,根本的な原理にまで立ち戻るというニュアンスがあるが,元来英語の〈reduce〉は〈減らす〉という意味であって,原義はむしろそこにある。最も基本的には,自然における階層性を認めたとき,上位階層において成立する基本法則とそこに用いられる基本概念とは,必ずそれよりも一つ下位の階層において成立する基本法則および基本概念によって翻訳もしくは書換えが可能である,とする立場のことを言う。

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大辞林 第三版の解説

かんげんしゅぎ【還元主義】

多様で複雑な事象は単一の基本的要素に還元して説明せねばならないとする態度。
物体に関するすべての命題は、直接与えられる経験を記述する命題に還元(翻訳)可能でなければならないとする認識論上の立場。特に科学理論について、直接観察できない理論的対象は観察可能なものに還元されないかぎり、持ち込むべきでないとする考え方。 → 現象主義操作主義

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

還元主義
かんげんしゅぎ
reductionism

複雑で抽象的な事象や概念を、単一のレベルのより基本的な要素から説明しようとする立場。とくに科学哲学では、観察不可能な理論的概念や法則を直接的に観察可能な経験命題の集合で置き換えようとする実証主義的傾向をさす。マッハアベナリウスらの経験批判論シュリックカルナップらの論理実証主義がその典型である。前者が感覚的経験への「事実的還元」を目ざしたのに対し、後者は観察命題への「言語的還元」を目ざすという相違はあるが、ともに反形而上(けいじじょう)学の立場では軌を一にする。後者はさらに、観察命題の記述に感覚与件言語をとるか物言語をとるかに応じて、現象主義と物理主義とに分かれる。また生物学では、生命現象は物理学および化学の理論や法則によって解明可能であるとする立場をさし、生気論に対立する。還元主義は、心理学上の行動主義や社会科学上の方法論的個体主義を擁して、統一科学の理想を追求したが、その主張にはさまざまな困難が指摘されており、実現には至っていない。[野家啓一]
『E・マッハ著、広松渉・須藤吾之助訳『感覚の分析』(1971・法政大学出版局) ▽J・ホスパーズ著、斎藤晢郎他訳『分析哲学入門2 認識論』(1972・法政大学出版局)』

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世界大百科事典内の還元主義の言及

【科学】より

… 一方,科学は,ものという概念に階層性を与えることになった。それは,力学と並んで科学のもう一つの理念的柱となっている原子論,もしくは要素還元主義の結果ともいえる。物質を究極的な構成要素に到達するまで分割しようとする原子論の論理,さらにそこから系として派生する感覚的な性質を機械的・力学的性質に還元しようとする還元主義は,物質の世界にいくつかの階層を設けた。…

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