日本歴史地名大系 「那智山経塚」の解説
那智山経塚
なちさんきようづか
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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和歌山県東牟婁(ひがしむろ)郡那智勝浦町那智山字大平の飛滝権現(ひろうごんげん)への参道を中心に存在する経塚を含む遺跡の総称。遺跡は、経塚と仏像・密教法具が埋納された修法(しゅほう)遺構の複合遺跡である。経塚関係の遺物としては、仁平(にんぴょう)3年(1153)銘を最古とする藤原時代の多数の経筒が出土している。修法関係の遺物として仏像、鏡像、懸仏(かけぼとけ)、鏡鑑、塔(滑石五輪塔、銭弘俶(せんこうしゅく)塔)、仏法具、玉、銭貨、陶器などがあり、なかには一部経塚遺物も混在している。これらの遺物類は、沙門行誉(しゃもんぎょうよ)の滝本岩窟(たきもとがんくつ)への埋納事情と目録が記載された『那智山滝本金経門(きんけいもん)縁起』(1130=大治五ころ)と一致し、また、三昧耶会(さんまやえ)(金剛界九会曼荼羅(くえまんだら)の1)の図式が出土遺物によって確認されたことは重要である。
[坂詰秀一]
『東京国立博物館編・刊『那智経塚遺宝』(1985)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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