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酸性染料 さんせいせんりょう acid dye

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

酸性染料
さんせいせんりょう
acid dye

分子中にスルホン基,カルボキシル基などの酸性基をもつ水溶性染料。羊毛,絹など蛋白質繊維,ポリアミド系やポリアクリロニトリル系の合成繊維などを染めることができるが,木綿にはほとんど染着しない。

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デジタル大辞泉の解説

さんせい‐せんりょう〔‐センレウ〕【酸性染料】

色素の分子中にスルホン酸基・カルボキシル基などの酸性の基をもつ水溶性染料。羊毛・絹・ナイロンなどのたんぱく質系の繊維や皮革・紙・インク食用色素などに広く使用。

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百科事典マイペディアの解説

酸性染料【さんせいせんりょう】

分子内にスルホン酸基−SO3H,カルボキシル基−COOHなどをもち,酸としての性質を示す染料。通常はナトリウム塩として市販される。少量の酢酸や硫酸を加えて熱すれば,動物繊維特に羊毛によく染まる。
→関連項目酸性媒染染料染料

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世界大百科事典 第2版の解説

さんせいせんりょう【酸性染料 acid dye】

色素自体が酸の性質をもち,そのナトリウム塩の形で主として酸性浴からポリアミド結合をもつ繊維を染色する染料の総称。酸性染料化学構造上の特色は,色素母体構造にスルホン酸ナトリウム塩が結合した形Dye‐SO3Na,またはカルボン酸ナトリウム塩が結合した形Dye‐CO2Naである。母体構造より分類すると,おもな酸性染料としてアゾ系,アントラキノン系,ピラゾロン系,フタロシアニン系,キサンテン系,インジゴイド系,トリフェニルメタン系などがあるが,現在多用されるものはアゾ系とアントラキノン系である。

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大辞林 第三版の解説

さんせいせんりょう【酸性染料】

分子内にスルホ基・カルボキシル基など酸性の親水基を含む染料。普通ナトリウム塩となっているので、酸性の染浴で、絹・羊毛など動物性繊維やナイロンに染着する。木綿や麻は染まらない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

酸性染料
さんせいせんりょう
acid dyes

分子中にスルホン酸基やカルボキシ基(カルボキシル基)を有し、比較的分子量が小さく、羊毛やナイロンに染まるが、木綿に対しては親和性の小さい染料をいう。中性ないしは酸性の水溶液から繊維を染める。羊毛に対する染色性から、次の三つに分類される。
(1)均染型 酸性浴から染色し、均染性良好で布染めに利用、
(2)半ミーリング型 弱酸性浴から染色、均染性はやや悪い、糸染めに利用、
(3)ミーリング型 中性浴から染色、均染性はよくないが、湿潤堅牢(けんろう)度は他のものよりも良好で、トップ染めに利用。なお、トップ染めとは、梳毛(そもう)の中間製品をボール状に巻き取ったものをトップといい、霜降りなどの糸をつくるための染色法である。先染(さきぞ)めともいう。
 酸性染料を化学構造からみると、アゾ系、アントラキノン系が主である。アゾ系では、黄、橙(だいだい)、赤、茶、紺、黒などの色調が得られるが、鮮明な紫、青、緑などはアントラキノン系によって与えられ、これら両者によりほとんどの色調がカバーできている。
 酸性染料は塩基性染料に次いで歴史的にも古く、その種類も多い。塩基性染料に比べ堅牢度が高い。絹、羊毛、ナイロンなどのポリアミド系繊維の染色のみならず、改質合成繊維、皮革、紙、レーキ顔料、インキ、食用色素など広い用途を有する。
 ポリアミド系繊維への染着機構は次のようである。染料は水溶液中で解離して、スルホン酸基やカルボキシ基がアニオンとなる。一方、中性あるいは酸性水溶液中で繊維中のアミノ基がアンモニウムカチオンとなり、染料アニオンの染着する座席となる。このように染料と繊維との親和力にはイオン結合が主として働くが、それ以外に水素結合やファン・デル・ワールス力などの寄与も重要である。[飛田満彦]

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世界大百科事典内の酸性染料の言及

【染料】より

…このようにして共役系が長くなるほど,また置換基などの影響でπ電子系の電荷のかたよりが大きくなるほど,染料の吸収スペクトルは長波長となり,観察される色は深くなる。
[化学構造と性質]
 染色性を基として染料を分類すると,直接染料,酸性染料,塩基性染料,酸性媒染染料,金属錯塩染料,硫化染料,建染染料,硫化建染染料,アゾイック染料,分散染料,反応染料,酸化染料,油溶染料および蛍光増白剤などが挙げられる。しかしながら近年の染料部属の需要は大きく変化し,ほとんど使われなくなったもの,非常に使用量が増加したものなどさまざまである。…

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