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しゅうugliness; das Hässliche

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


しゅう
ugliness; das Hässliche

美学上,美と相関的に扱われる概念。普通は反美的なものとされ,美的形成を拒み,作品の内容と形式を乖離させて,不快感をもよおさせるものをいう。 1853年 K.ローゼンクランツが『醜なるものの美学』 Ästhetik des Hässlichenにおいて醜を美的範疇の一つとして以来,美をきわだたせる補助手段 (概念) としてその積極的価値が論じられている。しかし,これらは作品を形式と内容に分け,内容あるいは素材の醜から類推的に行われる判断であり,美的判断に別の判断が介入しているといえる。作品を不可分な統一体としてみる B.クローチェなどの美学では,作品であるかぎり美であり,醜は論外とされる。

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デジタル大辞泉の解説

しこ【醜】

(多く接頭語的に、また「しこの」の形で用いて)醜悪なもの、憎みののしるべきものなどにいう。また、卑下の気持ちを込めて用いることもある。「女(め)」「草」「の御楯(みたて)」
[補説]本来は、他に、強く恐ろしいことの意もあり、神名などに残る。→しこお2

しゅう〔シウ〕【醜】

[名・形動]
みにくいこと。また、そのさま。
「日本服には美な運動も見えるけれど―な運動も見える」〈子規・墨汁一滴〉
はじ。「天下にさらす」

しゅう【醜】[漢字項目]

常用漢字] [音]シュウ(シウ)(漢) [訓]みにくい しこ
姿や行いが悪くて不快感を与える。みにくい。「醜悪醜怪醜状醜態醜聞美醜
[名のり]むね
[難読]醜名(しこな)

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅう【醜 ugliness】

美に対立する概念である。だが美には,ふつう〈美しい〉と連想される狭義の美と,美的価値すべてをつつむ広義の美とが区別される。対立は前者に対してのことであり,感性および精神にかかわる両面的価値の総称たる後者においては,醜は美学や芸術研究における重要な論題である。醜の形式的特徴は無形態や歪曲や構成破壊と指摘されるが,いずれにせよ力強く現れてはじめて醜と認められる。狭義の美は人々の仰ぐ積極的価値であり,これと対立する以上,醜は消極的で否定的となるが,しかしその現れは美が薄れて弱まった状態どころでなく,むしろ美を圧伏するほどの迫力をみなぎらせている。

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大辞林 第三版の解説

しこ【醜】

〔多く名詞の上に付いて用い、また「しこの」「しこつ」の形でも用いる〕
醜悪なものや嫌悪感を起こさせるものをののしっていう語。くだらない。役に立たない。馬鹿な。また、強く恐ろしいものにもいう。 「うれたきや、-ほととぎす/万葉集 1507
自らを卑下したり自嘲していう語。つまらない。つたない。 「 -のますらをなほ恋ひにけり/万葉集 117」 〔記紀の「アシハラシコヲ」など名前に用いられたものは、醜悪なものを好んで名付けた古代の命名法の一〕

しゅう【醜】

顔かたちのみにくいこと。しこ。 「美と-」
おこないや態度の見苦しいこと。恥ずべきこと。 「 -をさらす」

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世界大百科事典内のの言及

【美】より

…一瞬きらめいてたちまち消えてゆくはかなさも美の特性であり,ここから美は私のあずかり知らぬところという態度も生じようが,ästhetischの意味での美ならば,上記の規定からこれは人間の必ずかかわらざるをえぬ価値である。または美の反対概念であるが,これが醜として成り立つには感性を強烈に刺激する力をもたねばならず,したがって精神的価値としては否定方向をとるとはいえ醜さえも〈美的なるもの〉には含まれる。こうして〈美的〉なる概念の確立後,美については狭義の美(純粋美beauty,Schönheit)と広義の美(美的なるもの)とが語られることになった。…

※「醜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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