出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
詩人。明治8年12月8日愛知県海部(あま)郡津島町(現津島市)生まれ。英詩人としての署名はYone Noguchi。郷里の中学校を中途退学して1890年(明治23)上京、慶応義塾などに学んだ。93年、19歳で単身渡米して苦学を続け、サンフランシスコの日本字新聞社の記者となった。オークランドの詩人ウォーキン・ミラーの書生となり、ポー、ホイットマン、キーツらの作品に親しんで詩壇へ登場の力を養った。渡米後3年目に第一詩集『Seen and Unseen』(1896)を出版、1902年にロンドンに渡り、詩集『From the Eastern Sea』(1903)を自費出版した。04年(明治37)帰国、翌05年から母校慶応義塾大学英文科教授となり、40年間勤務して名誉教授となった。『二重国籍者の詩』『林檎(りんご)一つ落つ』『沈黙の血汐(ちしお)』『野口米次郎英詩選集』『山上に立つ』などの詩集のほか30余冊の著作がある。詩風は観念的であるが、「ヨネ・ノグチ」の筆名で外国にも知られるスケールがあった。昭和22年7月13日没。
[古川清彦]
『『現代日本文学大系41』(1972・筑摩書房)』
詩人。愛知県の生れ。慶応義塾を中退。1893年に渡米して苦学を続け,詩人ウォーキン・ミラーの学僕となり,英語の詩集《Seen and Unseen》(1896)をヨネ・ノグチの名で刊行して注目された。1904年に帰国,慶大英文科教授となり,あやめ会を設立して日・英・米詩人の詩を収めた二つのアンソロジー《あやめ草》《豊旗雲》(ともに1906)を刊行した。その後も渡米,渡英をしたが帰国後,《二重国籍者の詩》(1921)などの日本語の詩集を刊行し,外国語的表現を交えた独自の詩風を示した。日本芸術や英米文学に関する随筆評論を収めた《野口米次郎ブツクレツト》全35巻(1925-27),その他多くの著書を残している。彫刻家I.ノグチは彼の長男。
執筆者:乙骨 明夫
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