野馬(読み)ヤバ

デジタル大辞泉 「野馬」の意味・読み・例文・類語

や‐ば【野馬】

野生の馬。また、野飼いの馬。のうま
かげろう。陽炎糸遊
「糸を乱る―は草の深き春」〈和漢朗詠・上〉

の‐ま【野馬】

野飼いの馬。放牧の馬。のうま。

の‐うま【野馬】

野飼いの馬。放牧の馬。のま。

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精選版 日本国語大辞典 「野馬」の意味・読み・例文・類語

や‐ば【野馬】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 野生の馬。また、野原に放牧されている馬。まだ調教されていない馬。のうま。のま。
    1. [初出の実例]「仏師等賜祿物并野馬等」(出典御堂関白記‐寛弘三年(1006)一〇月二五日)
    2. [その他の文献]〔爾雅‐釈畜〕
  3. かげろう。陽炎。
    1. [初出の実例]「四大難逗、過野馬之倏迹」(出典:三教指帰(797頃)下)
    2. [その他の文献]〔荘子‐逍遙遊〕

の‐ま【野馬】

  1. 〘 名詞 〙 野飼いの馬。放牧の馬。のうま。
    1. [初出の実例]「野馬(ノマ)うちむれて永き日に、あかぬ快楽に酔ぬらし」(出典:暮笛集(1899)〈薄田泣菫〉尼が紅)

の‐うま【野馬】

  1. 〘 名詞 〙 野飼(のが)いの馬。放牧の馬。のま。
    1. [初出の実例]「花の秋草にくひあく野馬哉〈曾良〉」(出典:俳諧・続虚栗(1687)秋)

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普及版 字通 「野馬」の読み・字形・画数・意味

【野馬】やば

かげろう。陽炎。〔荘子、逍遥遊〕野馬や、塵埃や、生物の、息を以て相ひ吹くなり。

字通「野」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「野馬」の解説

野馬(のうま)

日本妖怪一つ目の馬の姿で夜道で人を襲うとされる。島根県に伝わる。

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