金蓮(読み)キンレン

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「金蓮」の意味・読み・例文・類語

きん‐れん【金蓮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. こんれん(金蓮)〔長恨歌伝〕
  3. ( 「金蓮歩」の故事から ) 女のほそやかな足。また、纏足(てんそく)の美称。
    1. [初出の実例]「金蓮双鎖(キンレンそうさ)(〈注〉あしでしめる)して動札す」(出典洒落本・雑文穿袋(1779))

こん‐れん【金蓮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こん」は「金」の呉音 )
  2. 黄金色蓮華。きんれん。
  3. 仏語金剛界胎蔵界両部をいう。また、金剛部と蓮華部との二部の意にも用いる。〔性霊集‐七(835頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の金蓮の言及

【纏足】より

…甲が弓形に盛り上がるので〈弓足〉ともいい,専用の布靴〈弓鞋(きゆうあい)〉をはいた(図)。〈三寸金蓮〉の異名があるように,踵(かかと)から爪先まで約10cmが理想とされた。接地面が小さく直立歩行が不安定で,外出や労働が不便なために婦人の家庭内幽閉をいっそう助長した。…

※「金蓮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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