コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

鉄重石 テツジュウセキ

大辞林 第三版の解説

てつじゅうせき【鉄重石】

鉄とタングステンと酸素から成る鉱物。単斜晶系。熱水鉱床中に産し、タングステンの鉱石。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鉄重石
てつじゅうせき
ferberite

タングステンの鉱石鉱物の一つ。主として気成ないし高温熱水鉱脈鉱床中に産し、石英を脈石鉱物とする。少量のマンガンを含み、鉄マンガン重石化学組成上連続する。鉄とマンガンの比が4:1より鉄に富むものをさす。一時は正タングステン酸第一鉄塩のように考えられていたが、その原子配列はタングステン酸基としての条件を満たしていない。すなわち六価のタングステンイオンの周囲の酸素の配位数が6で、WO4というタングステン酸に相当する原子団をつくっていないため、現在は複酸化物とみなされている。自形は斜方板状で、錐(すい)面が発達する。兵庫県生野(いくの)鉱山(閉山)、同明延(あけのべ)鉱山(閉山)、栃木県足尾鉱山(閉山)などに産した。[加藤 昭]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の鉄重石の言及

【タングステン酸塩鉱物】より

…タングステンの一部をモリブデンが置きかえたものも存在し,灰重石には銅重石成分が部分的に固溶する。鉄マンガン重石群には単斜晶系の鉄重石FeWO4,鉄マンガン重石(Fe,Mn)WO4,およびマンガン重石MnWO4が属し,鉄重石とマンガン重石の間は連続固溶体である。そのうち,鉄重石分子が100~80%のものを鉄重石ferberite,80~20%のものを鉄マンガン重石,20~0%のものをマンガン重石huebneriteという。…

※「鉄重石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報