日本大百科全書(ニッポニカ) 「銀星石」の意味・わかりやすい解説
銀星石
ぎんせいせき
wavellite
含水リン酸アルミニウム鉱物の一つ。アルミニウムに富む堆積(たいせき)岩、火成岩あるいはそれらの変質・変成産物中に細脈や団塊をなして産するほか、浅熱水性鉱脈の脈石鉱物として石英と共存する。自形は柱状で放射状集合をなし、また皮膜として産する。日本では、北海道鴻之舞(こうのまい)鉱山(閉山)、高知県高知市、岐阜県大垣市などに産した。アメリカのアーカンソー州のものは淡黄緑色を呈する。英名はイギリスの物理学者ウェイベルWilliam Wavellにちなむ。
[加藤 昭 2016年3月18日]
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