日本歴史地名大系 「開口神社」の解説
開口神社
あぐちじんじや
阪堺電軌阪堺線の
「住吉大社神代記」に「開速口姫神」と所見するのが、おそらく当社をさすのであろう。「延喜式」神名帳には大鳥郡二四座中に「
一方、元禄三年(一六九〇)関白近衛基熙以下二五人が執筆し、土佐光起が絵を描いた社蔵の大寺縁起(国指定重要文化財)は、伊弉諾尊・伊弉冊尊が国生みの後、「筑紫日向の国小戸の橘の原の塩潮にて御祓し給ふ御時、あらはれ出給ひし御神、底筒男命・中筒男命・表筒男命、これすなはち住吉の御神、塩土の老翁なり」と、塩土老翁神と住吉神とが同神であることから説きおこし、住吉神は開口神社のある「瑞森」から摂津住吉へ影向したとも述べる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報