ある作物の栽培期間中にその畝間あるいは株間に他の作物を栽培すること。果樹,茶,桑などの永年生の作物の間に野菜,ムギ,コンニャク等を栽培する全期間作と,ムギの間にダイズ,おかぼ,サツマイモ,タバコ等を作るように,栽培の一部の時期が重なる短期間作の二つの型がある。気象や経営の条件によっていろいろな作物の組合せが行われる。その目的は,適期に播種して生育期間を確保し収量を高めること,前作によって寒害・干害・風害・病虫害などから後作を保護すること,土地利用率を高めることである。イネ科作物とマメ科作物,あるいは深根性作物と浅根性作物のような合理的な養分吸収を目的とした作物組合せもある。しかし,作業がしにくい,後作に対して日照や通風が不足するなどの欠点もある。耕地の少ない日本農業にとっては重要な作付け様式であるが,マルチ栽培や機械化の普及により少なくなった。
執筆者:塩谷 哲夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
ある作物のうね間あるいは株間にほかの作物を作付けすること。この場合、2作物の収穫物は別々に扱われ、一般には栽培時期や収穫期がずれる。間作方式は、土地利用率を高めるばかりでなく、前作の存在により後作の初期生育が有利となることが多い。たとえば、ムギ類のうね間にスイカやタバコの苗を移植したり、サツマイモの苗を挿すと活着が優れる。一方、後作は前作の日陰になったり、大型機械の導入がむずかしいなどの欠点がある。
[星川清親]
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新