デジタル大辞泉 「閤」の意味・読み・例文・類語 こう【閤】[漢字項目] [人名用漢字] [音]コウ(カフ)(漢) [訓]くぐりど1 婦人の寝室。「閨閤けいこう」2 宮殿。御殿。「閤下/太閤」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「閤」の意味・読み・例文・類語 こうカフ【閤】 〘 名詞 〙① くぐり戸。大門のそばの小門。特に、宮中の小門。[初出の実例]「不レ得二平生排レ閤謁一、無レ勝二感悼一望レ門嗟」(出典:菅家文草(900頃)四・春日感故右丞相旧宅)「世子いまだ閤(カフ)を出給はず」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)中)[その他の文献]〔爾雅‐釈宮〕② 御殿。また、寝室。房室。閨房。[初出の実例]「閤(かふ)を離るる鳳の翎(つばさ)は檻(おばしま)に憑って舞ふ 楼より下るる娃(わ)の袖は階を顧みて翻る〈菅原文時〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)[その他の文献]〔梁元帝‐烏棲曲〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「閤」の読み・字形・画数・意味 閤人名用漢字 14画 [字音] コウ(カフ)[字訓] くぐりど・ねや[説文解字] [字形] 形声声符は合(こう)。大門の旁のくぐり戸をいう。〔説文〕十二上に「門旁のなり」とみえる。むかし三公に東南西の三閤があり、相呼んで閤老といい、書を呈するときの脇付けには閤下といった。また尊称に用いる。[訓義]1. くぐりど、宮中の小門。2. 三公の居る所、役所。3. 婦人のねや。4. 閣と通じ、建物をいう。5. 合と通じ、すべて、みな。[古辞書の訓]〔名義抄〕閣 オク・アキト 〔字鏡集〕閤 ワキト・オク・ヒロシ・アキト[熟語]閤営▶・閤下▶・閤閤▶・閤署▶・閤正▶・閤中▶・閤殿▶・閤内▶・閤門▶・閤閭▶・閤漏▶[下接語]花閤・画閤・宮閤・銀閤・詣閤・閨閤・迎閤・後閤・黄閤・紫閤・朱閤・省閤・椒閤・深閤・閤・西閤・禅閤・太閤・丹閤・中閤・重閤・東閤・内閤・飛閤・秘閤・府閤・閉閤・房閤・幽閤 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報