デジタル大辞泉 「付子」の意味・読み・例文・類語 つけ‐こ【付(け)子】 鳴き声のよいウグイス・ホオジロなどのそばに同類の鳥をつけ、その音色ねいろを習わせること。また、そのつけておく鳥。音付ねつけ。 ぶ‐し【▽付子/▽附子】 キンポウゲ科トリカブト属植物の側根。アコニチンなどのアルカロイドを含み、毒性が強い。漢方で興奮・強心・鎮痛などに用いる。ぶす。 ぶ‐す【▽付子/▽附子】 1 「ぶし(付子)」に同じ。2 《1が人から恐れられるところから》憎みきらうもの。「若い時から犬は―でおりゃるよ」〈浄・天鼓〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「付子」の意味・読み・例文・類語 ぶ‐す【付子・附子】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① =ぶし(付子)[初出の実例]「どくきのやとは、おくのえびすは鳥の羽の茎に附子(ブス)と云毒をぬりてよろづのあきまをはかりていると云り」(出典:袖中抄(1185‐87頃)二〇)② ( ①が人から恐れられるところから ) 憎みきらうべきもの。[初出の実例]「水尅火と丙午と、(のどぶへ)の真中に痣(ほくろ)の有と、歯の三十八枚ある女は、いづれも夫の敵(ブス)にて」(出典:浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)中)[ 2 ] ( 附子 ) 狂言。各流。太郎冠者、次郎冠者は、主人から毒物だといって預けられた附子を砂糖と知り全部食べてしまう。そして、わざと主人秘蔵の掛物や茶碗をこわし、戻った主人に、大事な物をこわした償いに死のうとして附子を食べたが死ねなかったという。 つけ‐こ【付子】 〘 名詞 〙 ( 「つけご」とも ) ウグイスやホオジロなどの、鳴き声のよい鳥のそばに同類の鳥をつけておき、その音色を習わせること。また、そのつけておく鳴き方の未熟な鳥。→付け親。[初出の実例]「三光を囀る鶯かな持ちて、付子(ツケコ)の礼銀とりて」(出典:浮世草子・御伽名代紙衣(1738)二) ぶ‐し【付子・附子】 〘 名詞 〙 トリカブトの根を乾燥させたもの。アコニチン、アコニンなどを含み、強心、利尿、鎮痛などの目的で使われる。毒性が強い。烏頭(うず)。ぶす。[初出の実例]「元日御薬〈中宮准レ此〉〈略〉附子三両二分」(出典:延喜式(927)三七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
動植物名よみかた辞典 普及版 「付子」の解説 付子 (ブス・オウ) 植物。キンポウゲ科の多年草,園芸植物。トリカブトの別称 付子 (ブシ) 植物。キブシ科の落葉低木,薬用植物。キブシの別称 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報 Sponserd by