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陸王学 りくおうがくLu-Wang-xue

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

陸王学
りくおうがく
Lu-Wang-xue

中国哲学で,宋の陸象山から始り,明の王陽明にいたる学統ならびにその学統に連なる学説をいう。心学とほぼ同じ。陸,王どちらも「心即理」を根本主張命題として,体認の実践道徳を説いた。

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デジタル大辞泉の解説

りくおう‐がく〔リクワウ‐〕【陸王学】

中国哲学で、宋の陸九淵から明の王陽明へと受け継がれた学統。心性を重んじる一元論的傾向が強く、心即(しんそくり)の説を根本とする。

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世界大百科事典 第2版の解説

りくおうがく【陸王学 Lù Wáng xué】

中国,南宋の陸九淵(象山)と明代の王守仁(陽明)の両者の学問体系を包括した呼称。北宋の程顥(ていこう)(明道)・程頤(ていい)(伊川)兄弟と,南宋の朱熹(子)の学問体系を包括して程朱学というに対比される。思想体系の規模としては程朱学のほうが大きい。人間観実践論の点で程朱学の性即理説・理学に対抗して,陸王は心即理説・心学を提示して,もっとも鋭い批判をあびせた。ただし陸王と包括するが,陸象山の思想体系よりは王陽明の良知心学のほうがはるかに整備されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

陸王学
りくおうがく

中国、南宋(なんそう)の陸九淵(きゅうえん)(象山(しょうざん))は「心即理」を説き、明(みん)代の王守仁(しゅじん)(陽明)はこれを「心学」とよび、朱子の「理学」と対抗した。人間の本来の「心」を明らかにして聖人となろうとするので、朱子学に対して陸王学と称する。ただし陸象山は「心は理を備えている」と主張するのに対し、王陽明は「心が理をつくりだす」と主張している。この相違から、陽明は「致良知」という新しい思想を生み出した。[山下龍二]
『秋月胤継著『陸王研究』(1935・章華社) ▽楠本正継著『宋明時代儒学思想の研究』(1962・広池学園出版部) ▽赤塚忠・金谷治・福永光司他著『中国文化叢書3 思想史』(1967・大修館書店) ▽山下龍二著『陽明学の研究 上』(1971・現代情報社)』

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