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青年アイルランド党 せいねんアイルランドとう Young Ireland

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

青年アイルランド党
せいねんアイルランドとう
Young Ireland

アイルランドのダブリンにおいて週刊新聞『ネーション』 Nation (1842創刊) を発行した T.デービス,C.ダッフィ,J.ディロンらを中心とした青年知識人の集団。宗派を超越してすべてのアイルランド住民に民族精神を高揚させるための文化運動を行なって,D.オコンネルの合同撤廃 (リピール) 運動を支援したが,次第にオコンネルを批判し,飢饉の災害が激しくなるにつれて,T.ミッチェルらが 1847年にアイルランド連盟という政治結社を結成。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいねんアイルランドとう【青年アイルランド党 Young Ireland】

アイルランドの民族独立をめざした組織。デービスThomas Davis(1814‐45),ダフィーGavan Duffy(1816‐1903)らの指導で1842年に発足,機関誌《ネーション》によってアイルランドの歴史研究とアイルランド語の復活を唱道し,運動をひろめた。D.オーコンネルの穏健な運動方針やイギリス自由党との協調にあきたらぬ中産階級の青年層をひきつけた。45年からのジャガイモ飢饉のなかで運動は激化し,48年のフランス二月革命に影響され武装蜂起を決行する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

青年アイルランド党
せいねんあいるらんどとう
Young Ireland

19世紀なかばアイルランドの政治的自立を目ざして生まれた政治グループオコネルのリピール(併合法撤回)運動を推進していた若いナショナリストたちが、1842年、週刊『ネーション』を発刊して、アイルランド民族の伝統を文学作品などで強調した。これが青年アイルランド党とよばれたグループで、デービスT. O. Davis(1814―45)、ダッフィC. G. Duffy(1816―1903)、ディロンJ. B. Dillon(1816―66)の3人が中心だった。「どんな先祖から出ているとしても、国を愛し、国に仕えるならみんなアイルランド人」(デービス)と、アイルランド人が別個の民族であることを自覚して、イギリスからの政治的自立を求めることを説いた。彼らの情熱はおりからの大飢饉(ききん)(1845~47)に遭遇して急進的となり、48年7月、武装蜂起(ほうき)を決行するに至ったが、容易に鎮圧された。しかしイギリスによる併合(1801)以来、イギリス化が進行するなかで、アイルランド民族の伝統に根ざしてナショナリズムを改めて問いただし、現代につないだことの意義は大きい。[堀越 智]
『T・W・ムーディ、F・X・マーチン編著、堀越智監訳『アイルランドの風土と歴史』(1982・論創社) ▽P・B・エリス著、堀越智・岩見寿子共訳『アイルランド史―民族と階級』上下(1991・論創社) ▽S・マコール著、小野修編、大渕敦子・山奥景子訳『アイルランド史入門』(1996・明石書店) ▽上野格著「アイルランド」(松浦高嶺著『イギリス現代史』所収1992・山川出版社) ▽松尾太郎著『アイルランド民族のロマンと反逆』(1994・論創社) ▽波多野裕造著『物語アイルランドの歴史』(中公新書)』

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世界大百科事典内の青年アイルランド党の言及

【アイルランド】より

…この傾向は過剰人口という大問題をある程度緩和するという皮肉な結果ももたらした。大飢饉とフランスの二月革命の影響をうけて,青年アイルランド党が共和主義的な民族自立の運動を展開し,48年に蜂起を計画するが失敗に終わる。その指導者の一部が58年アイルランド共和主義同盟(IRB)を創設,翌年にはアメリカに渡った移民がIRBを支援するためにフィニアンの運動を組織した。…

【青年イタリア】より

…マッツィーニはその後,スイスを経て37年ロンドンに亡命地を移し,この地で接したチャーチスト運動から労働者の組織化の必要を学び,青年イタリアの一部門としてイタリア労働者連合を設立する。一方アイルランドでは,イギリスからの独立を目ざす青年層が青年イタリアを範とした青年アイルランド党を結成した。国内の青年イタリアは40年代にも相次いで蜂起行動を起こし,イタリア解放運動の中心を占めるが,蜂起はすべて失敗に帰し,犠牲も大きかった。…

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