
(きく)。〔説文〕三下に「
鞠(たふきく)なり」とあり、けまりをいう。
に借用することが多く、〔書、盤庚中〕「爾(なんぢ)惟(こ)れ自ら鞠(くる)しみ自ら
しむ」、〔詩、小雅、
〕「母や我を鞠(やしな)ふ」、〔詩、小雅、節南山〕「鞠
」、〔論語、郷党〕「鞠躬如(きくきゅうじょ)」などはみな
の字義である。また訊鞠は
の字義。
と通じ、かがむ、きわまる、つつしむ、やしなう、おさない、はらばうの諸義に用いる。
と通じ、しらべる、ただす、せめる、つげる。
字鏡〕鞠・鞫 万利(まり) 〔和名抄〕鞠 万利(まり) 〔名義抄〕鞠・鞫・
オサナシ・ツツシム・ミツ・キビシ・タモツ・ヤシナフ・ヲシフ・トフ・トブラフ・マリ・キハム・ツクス・ツグ・カタシ 〔字鏡集〕鞠 タモツ・ツツシム・ミツ・カガム・タカシ・ヲサナシ・ヲシフ・ヤシナフ・ツクス・マリ・ヲス・ハグクム・ツク・キビシ・キハム・トブラフ・トフ
・
・
・掬・
kiukは同声。抱いて養育する姿勢、苦しんで身をかがめる姿勢、深く身をかがめて拝する姿勢、きびしく罪人を窮治するときの姿勢、俯して両手を用いる姿勢など、みな似ているので、同系の語となる。鞠はそれらの語義と通用するところがある。
▶・鞠
▶・鞠護▶・鞠侯▶・鞠獄▶・鞠子▶・鞠室▶・鞠仗▶・鞠場▶・鞠訊▶・鞠治▶・鞠稚▶・鞠問▶・鞠養▶・鞠旅▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
→手鞠
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...