コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

手鞠/手毬 テマリ

デジタル大辞泉の解説

て‐まり【手×鞠/手×毬】

まるめた綿を芯(しん)にし、その上を色糸で巻いたまり。また、それを手でつく遊び。今は、表面に彩色を施したゴム製のものが多い。 新年》「焼跡に遺る三和土や―つく/草田男
手鞠花(てまりばな)」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

てまり【手鞠】

糸を巻いたまり,またはそれを用いたまりつき,まり遊びのこと。日本で古くから行われていた蹴鞠(けまり)から派生したもので,手でまりをつき上げていたと思われる。曲芸品玉(しなだま)も上に投げる芸である。中世の《吾妻鏡》には正月2日に手の会が開かれ公卿貴族が参加したと記され,手まりは屋外の成人男子の遊びだったことがわかるが,正確な起源は不明である。賀茂真淵は《冠辞考》で蹴鞠以前に手まりがあったというが,本居宣長は《古事記伝》でこれを否定している。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

手鞠
てまり

手玉遊びに用いる鞠、またはにあわせてそれをつく鞠遊び。丸めた綿やハマグリの殻、ぜんまい、いもがら、こんにゃく玉、山繭、砂、小鈴などを芯(しん)にして、その上を布に五色の絹糸や綿糸でかがったものを糸鞠(かがり鞠)といい、江戸時代から少女の遊び道具として発達した。芯にいろいろなものを入れたのは、鞠に弾力性をもたせるためで、なかにはかわいらしい音を出すようにくふうしたものもある。表面の綾糸(あやいと)の巻き方によって、ウメ、キク、ボタン、カエデなどさまざまな模様がある。
 鞠の歴史は古く、まず蹴鞠(けまり)(皮製)が古代中国の唐から奈良時代に渡来し、平安時代以後は京都の公卿(くぎょう)階級中心の遊びとして行われた。やがて足を用いるかわりに手を使って遊ぶ手鞠遊びが生まれたが、古くは手玉式に手鞠を高く投げ上げ、それを地面に落とさぬように受け止める遊びで、この曲芸を生業(なりわい)とする品玉遣(しなだまつか)いという旅の遊芸人も現れた。弾力性のある木綿(もめん)綿の普及につれて、床面について遊ぶ手鞠に変わり、少女の玩具(がんぐ)となった。正月に少女の玩具としてお年玉に贈答され、また図柄のめでたさから飾り物にも用いられた。最近では旧城下町などで観光用手芸品として復活し、室内アクセサリーなどにも応用されている。現在、青森県八戸(はちのへ)市のくけ鞠、山形県鶴岡市の御殿鞠、鹿児島市の金助鞠などが郷土玩具としてみられる。なお、糸鞠にかわってゴム製の鞠が登場、年中の遊びとなったのは明治以後である。[斎藤良輔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版の解説

手鞠 (テマリ)

植物。スイカズラ科の落葉低木,園芸植物。オオデマリの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

手鞠/手毬の関連キーワード今泉 今右衛門(13代目)手鞠歌・手毬唄あんた方何処さ若山 富三郎笠森お仙下谷一番横溝正史手鞠遊び三和土てまり数え唄手鞠花辻立ち手鞠歌色糸風船曲鞠放下玩具

今日のキーワード

いい夫婦の日

11月22日。通商産業省(現経済産業省)が制定。パートナーへの感謝の意を示し、絆を深める。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android