(読み)カミラ

デジタル大辞泉 「韮」の意味・読み・例文・類語

か‐みら【×韮】

《「か」は香、「みら」は「にら」の古名ニラの古名。
粟生あはふには―一本ひともと」〈・中・歌謡

みら【×韮/×韭】

ニラの古名。
「みつみつし久米の子らが粟生あはふにはか―一本ひともと」〈・中・歌謡〉

にら【×韮/×韭】

ヒガンバナ科の多年草。全体に特有のにおいがある。鱗茎りんけい卵形で、細長く平たい葉が出る。秋、葉の間から高さ30~40センチの茎を伸ばし、半球状に白い小花を多数つける。アジア大陸に分布、葉を食用にする。みら。こみら。 春 花=夏》

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精選版 日本国語大辞典 「韮」の意味・読み・例文・類語

かみら【韮】

〘名〙 香(か)(みら)の意で、においの強いニラ(韮)の意か。
古事記(712)中・歌謡「みつみつし 久米(くめ)の子等が 粟生(あはふ)には 賀美良(カミラ)一本(ひともと)(そ)ねが本 其根芽つなぎて 撃ちてし止まむ」

みら【韮】

〘名〙 「にら(韮)」の古名。
正倉院文書‐天平宝字八年(764)三月三〇日・吉祥悔過所銭用帳「七文毛彌良七巴」

ただ‐みら【韮】

〘名〙 植物にら(韮)」の異名。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「韮」の解説

韮 (ニラ)

学名Allium tuberosum
植物。ユリ科の多年草,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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