頻尿・尿失禁(読み)ひんにょうにょうしっきん

食の医学館の解説

ひんにょうにょうしっきん【頻尿・尿失禁】

《どんな病気か?》


〈高齢者の失禁は頻尿をともなうことが多い〉
 頻尿(ひんにょう)とは、排尿の回数が多い状態をいいます。平均して昼に10回以上、また夜間に2回以上、トイレにいくような人は、頻尿といっていいでしょう。
 頻尿の多くは、老化現象が原因となって起こりますが、前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)や腎機能障害(じんきのうしょうがい)、中枢神経(ちゅうすうしんけい)の異常などが原因になっていることもあるので、注意が必要です。
 一方、尿失禁(にょうしっきん)は、尿の排出がうまく抑制できずに、意志に反して尿が漏れてしまう状態をいいます。
 中高年の女性に多いのが、せきやくしゃみをしたとき、重いものを持ち上げたときなどに尿が漏れる「腹圧性尿失禁」で、尿道をしめる筋肉が弱って起こります。
 また高齢者に多くみられるのは、突然はげしい尿意を感じ、トイレまでがまんできずに失禁してしまう「切迫性尿失禁(せっぱくせいにょうしっきん)」です。尿をためる能力が低下して起こるもので、このタイプの人は頻尿をともなうことが多いのが特徴です。

《関連する食品》


〈ギンナンに含まれるギンコライドが体をあたためる〉
○栄養成分としての働きから
 昔から頻尿に効く食品としてよく知られているのがギンナンです。ギンナンは、筋肉の収縮をうながすマグネシウムを含んでおり、尿道括約筋(にょうどうかつやくきん)を強化する作用があるといわれています。ですから、腹圧性尿失禁にも効果が期待できます。
 ギンナンでもう1つ注目したいのは、ギンコライドです。頻尿をもたらす大きな原因として、冷えがありますが、ギンコライドはヨーロッパでは血行障害の薬として用いられているほどで、体があたたまり、冷えからくる頻尿に効果的です。
 ギンコライドは、イチョウの葉にも含まれています。イチョウ葉茶としてとるといいでしょう。サプリメントとしてイチョウ葉エキスも出回っています。
 ちなみにビタミンEにも血行をよくする作用があるので、多めにとって冷えを予防しましょう。
 ビタミンEは、たらこ、ウナギ、カボチャ、アボカドなどに多く含まれています。
○漢方的な働きから
 漢方では頻尿に有効な食品として、エビやクルミ、モチがあげられます。ともに腎機能を補う作用があり、エビは夜間の頻尿に、クルミは老化による頻尿に有効とされています。
○注意すべきこと
 キュウリ、トウガン、スイカ、チンゲンサイ、アズキなどは利尿作用が強く、多くとると頻尿をうながすので注意してください。

出典 小学館食の医学館について 情報

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