翻訳|typology
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類型論ともいう。限定された期間における個人の行動の恒常性が、ある一群の人々に共通してみられるという事実を基礎に、一定の原理に従い組織的に類型を決定し、多様な性格をそれによって分類、理解していこうとする研究の立場。20世紀前半のヨーロッパ、とくにドイツの人間学・性格学の考え方が背景になっており、個人を、統計的方法による量的把握ではなく、全体像として質的に把握しようとする。考え方や基準の違いによりさまざまな研究があるが、シュプランガーやユングの心理学的類型論、イェンシュErick Rudolf Jaensch(1883―1940)の人間学的類型論、クレッチマーやシェルドンWilliam Herbert Sheldon(1899―1977)の体質類型論などが代表的である。
類型学は個人の全体像を容易に把握できる点で優れているが、典型を重視するあまり中間型・移行型を無視し、他の特徴を見逃したり、実際にはない特徴まで包括してしまう危険性、および静的・質的把握にとらわれ、性格の変化する動的側面や程度の差をとらえられない欠点もある。新しい展開として、類型と因子分析によるパーソナリティー因子との接近に期待される。
[木村 裕]
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