飛鳥寺北東方、飛鳥の神名備山といわれる
「万葉集」巻三に「神岳に登りて、山部宿禰赤人の作る歌一首」として「三諸の 神名備山に 五百枝さし 繁に生ひたる つがの木の いや継ぎ継ぎに 玉かづら 絶ゆることなく ありつつも 止まず通はむ 明日香の 旧き京師は 山高み 河雄大し」とある。「日本書紀」朱鳥元年(六八六)七月五日条に「幣を紀伊国に居す国懸神・飛鳥の四社・住吉大神に奉りたまふ」とみえ、天武天皇の病気平癒祈願の奉幣がなされたが、この時に初めて「四社」とみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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