精選版 日本国語大辞典 「飢・餓」の意味・読み・例文・類語
かつ・える かつゑる【飢・餓】
〘自ア下一(ワ下一)〙 かつ・う 〘自ワ下二〙
① 食べ物が無くて苦しむ。腹がひどく減ってひもじくなる。
※東寺百合文書‐に・(年未詳)(室町)四月一日・丹波大山荘一井谷百姓等申状「ゐ中之事はうゑかつへ候て、用之夫日之事さへ仕かね候」
② (「…にかつえる」の形で) …に非常に欠乏を感じる。…が足りないと強く感じる。
う・える うゑる【飢・餓】
〘自ア下一(ワ下一)〙 う・う 〘自ワ下二〙
※談義本・田舎荘子(1727)猫之妙術「過なる時は勢溢れてとどむべからず。不及なる時は餒(ウヘ)(〈注〉アザレ)て用をなさず」
③ (①を比喩的に用いて) 強く望んでいるものが満たされないで苦しむ。
うえ うゑ【飢・餓】
〘名〙 (動詞「うえる(飢)」の連用形の名詞化)
② 望んでいるものが満たされない苦しみ。
かつ・ゆ【飢・餓】
〘他ヤ下二〙 (ワ行下二段動詞「かつう(飢)」から転じて、室町頃から用いられた語。多くの場合、終止形は「かつゆる」) =かつえる(飢)
※運歩色葉(1548)「飢 カツユル」
かつ・う【飢・餓】
〘自ワ下二〙 ⇒かつえる(飢)
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