香港行政長官(読み)ホンコンギョウセイチョウカン

デジタル大辞泉の解説

ホンコン‐ぎょうせいちょうかん〔‐ギヤウセイチヤウクワン〕【港行政長官】

香港の首長。800人の委員で構成される選挙委員会による間接選挙で選出され、香港政府を統率する。任期は5年。再任は一度のみ可能。初代長官は董建華(とうけんか)、現長官は梁振英(りょうしんえい)(2012年就任)。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

香港行政長官

香港政府の指導や法律・予算案への署名、高官の指名、裁判官任免などの権限を持つ。任期は5年で1度だけ再選可能。政財界や教育、農漁業など団体ごとに選ばれた選挙委員計1200人による投票で過半数を得た候補が、中国政府に任命される。過去の行政長官選は1、2回目が無投票、3回目は曽蔭権・現長官が民主派候補に圧勝と、すべて親中派候補が勝利した。2017年の次回選挙からは直接選挙となる見通し。

(2012-03-20 朝日新聞 朝刊 1外報)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

香港行政長官
ほんこんぎょうせいちょうかん

中華人民共和国香港特別行政区の首長。1997年7月1日、香港がイギリスから中国に返還された際に、植民地時代の香港総督の役職が廃止されたかわりに設けられたポストである。香港の各業界団体の代表で構成する選挙委員会によって選出される。任期は5年。一回だけの再選が認められる。
 初代長官(1997~2005)は董建華(とうけんか)。選挙委員会(2017年は定員1200人)のメンバーは親中派が大半を占めているため、中央政府に近い候補者しか当選できない構図になっていると指摘する声が多い。
 香港の民主派は、有権者の直接投票による選挙の実施を求め、デモを繰り返した。2014年8月、中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)の常務委員会は、1人1票による「普通選挙」の導入を決定した。しかし、立候補するには、各業界団体代表で構成する指名委員会の選別を受けなければならないとの制限を設けたため、民主派の立候補は事実上、不可能な仕組みとなった。この決定に不満をもつ香港民衆は同年9月から12月にかけて大規模な抗議活動を展開した。[矢板明夫]

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