元来は「修験者」と同義であったが、修験者は、修験道において山林にこもって霊験を得ようとする修行者を指す場合が多いのに対し、験者は、霊験の力によって精神錯乱などの病気や、ものに憑かれた人を治療する人を指し、意味の使い分けが見られる。
〈げんじゃ〉とも言い,験をあらわす行者や修験者を指す。法華経や密教経典によって加持祈禱を行い,験者声と呼ばれる押しつぶしたような声で,悪霊などを退散させ,治病・除災をした。験者は,諸霊を自由に使役しうる霊力を感得するために,深山幽谷にこもり,山岳を抖擻(とそう)して修行したので,〈山の聖〉とも呼ばれていた。平安時代には,病難・難産は,生霊・死霊・物怪(もののけ)などのしわざと信じられていたので,験者が宮中に招かれて修法を行う機会も多く,その情景が文学作品によく描かれている。験者は,護法を使役して験競べをしたり,奇跡をあらわしたり,呪詛を行うこともあり,巫女や尸童(よりまし)に護法を憑(つ)けて託宣をさせたりもした。三善清行の子,浄蔵貴所は,その代表的存在である。
執筆者:鈴木 正崇
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…〈げんじゃ〉とも言い,験をあらわす行者や修験者を指す。法華経や密教経典によって加持祈禱を行い,験者声と呼ばれる押しつぶしたような声で,悪霊などを退散させ,治病・除災をした。…
…この宗派の中・近世の村落の道場が,〈毛坊主(けぼうず)〉と呼ばれた半僧半俗の篤信者により運営されていたことはよく知られるところである。 一方,古代・中世において,各宗教団の外縁部には,聖(ひじり)や験者とよばれた民間の遊行僧の活躍が目だった。彼らは山々をめぐり,民間で修法を行い,ときには勧進聖(かんじんひじり)となって寺や仏像を修造し,橋をかけ,経を奉納するなどの宗教活動を行った。…
※「験者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...
1/16 デジタル大辞泉プラスを更新
1/16 デジタル大辞泉を更新
12/10 小学館の図鑑NEO[新版]魚を追加
10/17 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
8/22 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新