骨化(読み)コッカ(その他表記)ossification

翻訳|ossification

精選版 日本国語大辞典 「骨化」の意味・読み・例文・類語

こっ‐か‥クヮ【骨化】

  1. 〘 名詞 〙 硬骨が形成される過程。発生様式に、軟骨が形成されたのちに硬骨ができる軟性骨化と、軟骨はできず直接、硬骨のできる結合組織性骨化とがある。化骨。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「骨化」の意味・わかりやすい解説

骨化 (こっか)
ossification

化骨ともいう。脊椎動物において,骨の先駆体つまり基質にカルシウム塩が沈着することによって硬い骨ができること。広い意味では,基質の形成を含めて骨の発生過程全体を指すこともある。骨はすべて中胚葉に由来する器官であるが,基質の形成過程には二つの様式があり,同じ個体の中でも骨によりその様式が一定している。その一つは,まず軟骨芽細胞によって軟骨性の雛型が形成され,つぎにそれが骨芽細胞によってつくられる骨組織に置きかわるもので,こうしてできる骨を軟骨性骨,置換骨,一次骨などと呼ぶ。もう一つは軟骨の段階をへずに結合組織(多くは真皮)の中に骨芽細胞によって直接に骨の基質がつくりだされるもので,こうした骨を膜骨(膜性骨),皮骨,付加骨,二次骨などという。前者のほとんどは軟骨魚類のもつ軟骨性の内骨格と相同とみられる歴史的由来の古い骨,後者古生代の原始魚類の外骨格や二次的に現れた歴史の新しい骨である。こうしていったん形成された骨には,破骨細胞による溶解吸収と骨芽細胞による二次的な付加によって変形増大のおこることが多い。骨に沈着する無機物リン酸カルシウムであり,無脊椎動物の骨格のそれが炭酸カルシウムであるのと対照的である。

執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

最新 地学事典 「骨化」の解説

こっか
骨化

ossification

コラーゲンなどからなる骨の有機基質に水酸りん灰石の微結晶が沈着する現象。化骨とも。脊椎動物では二つの骨化様式が知られている。膜性(内)骨化(intramembraneous ossification,結合組織性骨化とも)では,血管の密な結合組織中に骨芽細胞がコラーゲンと骨基質を分泌して直接骨が形成される。一方,軟骨性(内)骨化(endochondral ossification)では,まず軟骨で鋳型がつくられ,その中に血管が侵入して軟骨が石灰化して石灰化軟骨になり,次にそれが破壊されて骨に置き換えられる。前者によって形成される骨は,皮骨・膜性骨と呼ばれ,古生代前期の甲皮類の皮甲に由来する外骨格を構成し,哺乳類では頭蓋大部分の骨と鎖骨がこれに当たる。後者によって形成される骨は,軟骨性骨と呼ばれ,椎骨・肋骨・肢骨・鰓弓骨などの内骨格をつくる骨がこれに当たる。

執筆者:

参照項目:骨格

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「骨化」の意味・わかりやすい解説

骨化
こっか

生体において骨組織が発生し形成される過程。成長に伴う骨形成と同義に扱われる。病態を表す場合は「骨化症」の意味で使われることが多く、間葉性組織、多くは線維性結合組織あるいは軟骨が骨組織に変化することをいう。化骨ともいい、変性あるいは壊死(えし)した組織や軟骨に繰り返し刺激が加わり、石灰の沈着などを伴っておこる。

 本来、骨のないところに骨組織が形成されることを異所性骨化、筋肉の軟部組織に異所性骨化を生じる場合を骨化性筋炎とよぶ。とくに外傷が原因で筋組織の挫滅(ざめつ)や組織内の出血をおこして骨化した場合は、異所性骨組織の形成により外傷性骨化性筋炎となる。後縦靭帯(こうじゅうじんたい)や黄色靭帯などの脊柱(せきちゅう)靭帯に骨化を生じると(後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症)、脊髄(せきずい)を圧迫し感覚および運動に障害を伴う圧迫性脊髄症などとなる。アキレス腱(けん)など腱の付着部に異所性骨が形成され疼痛(とうつう)などを伴うものは腱骨化症とよばれ、全身の腱や靭帯の付着部に骨化が及ぶ原因不明の特発性過骨症などもある。骨化の病態のなかには遺伝的素因が指摘されるものもある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む