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高周波加熱 こうしゅうはかねつhigh-frequency heating; radio heating

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高周波加熱
こうしゅうはかねつ
high-frequency heating; radio heating

強い高周波電磁場物体を置いて加熱することで,電気エネルギーから熱エネルギーへ変換する電熱の方式。誘電体誘電損失による発熱を利用した誘電加熱と,コイル中に金属を入れて電磁誘導により渦電流を発生させ,そのジュール熱を利用する誘導加熱がある。誘電加熱は加熱しにくい絶縁体を内部から均一に加熱できるため,マイクロ波加熱として電子レンジ,高周波誘電加熱として高周波ミシン木材の接着乾燥,医療用などに用いられている。電波法では通信以外のこのような高周波電磁波を ISM周波数と呼び特別に規定している。一方の誘導加熱は表皮効果を利用して表面の加熱を行う高周波焼入れるつぼ型溶解炉などに利用される。

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デジタル大辞泉の解説

こうしゅうは‐かねつ〔カウシウハ‐〕【高周波加熱】

高周波電磁場を与えて加熱すること。高周波の電磁場による発熱現象を利用するもの。鋼材の表面焼き入れ、食品の加熱・殺菌などに使用。

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百科事典マイペディアの解説

高周波加熱【こうしゅうはかねつ】

高周波電磁場中に置かれた物体が発熱する現象を利用する加熱方式。木材やプラスチックのような絶縁物を加熱する誘電加熱と,金属のような導電性物体を加熱する誘導加熱とに分かれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

こうしゅうはかねつ【高周波加熱 high‐frequency heating】

電気加熱において採用される加熱源となる電源の周波数が商用周波より高い場合,広義に高周波加熱という。具体的には使用目的に応じて種々の周波数が利用される。日本では一般的に,導電体を加熱する誘導加熱では数百Hz~数百kHz帯の特定周波,電気の不良導体を加熱する誘電加熱ではおおよそ1~数百MHz帯の特定の各種周波および2450MHzが使用されている。装置は,電力発振機器,被熱物をいれるるつぼ,炉ないしコイル(誘導加熱),または電極板(誘電加熱)などによって構成される。

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大辞林 第三版の解説

こうしゅうはかねつ【高周波加熱】

商用周波数より高い周波数の電界・磁界を物体に加えて行う加熱。導体を熱するための誘導加熱と絶縁体を加熱するための誘電加熱とがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高周波加熱
こうしゅうはかねつ

比較的高い周波数の電磁界を利用した加熱方法。ラジオヒーターともよぶ。被加熱材料が誘電体であるか、導体であるかによって、誘電加熱と誘導加熱とに分かれる。使用される周波数は、前者は数メガ~数千メガヘルツまで、後者は数メガヘルツ程度までである。
 誘電加熱は誘電損失の発熱を利用するもので、電子レンジや高周波ミシンをはじめ、木材の乾燥や接着、さらにビニル、繊維製品、ゴム製品などの加工のほか、菓子類の防黴(ぼうかび)、米菓の膨化、乾燥食品の製造、冷凍肉の解凍などに用いられる。誘導加熱は、電磁誘導によって生ずる二次電流のジュール熱を利用するもので、数キロ~1メガヘルツの周波数は鋼表面の焼入れ、鉄の溶解などに用いられ、1メガヘルツ以上の周波数は真空中の微量金属の加熱・溶解などに用いられる。[岩田倫典]

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