植物の根などの周囲に沈着した水酸化第二鉄あるいは含水第二鉄燐(りん)酸塩鉱物。これらの非晶質相当相もある。典型的なものは筒状で、中の根が腐って中空になっている。外見は褐色土状光沢。結晶度の低い針(しん)鉄鉱からなり、菱(りょう)鉄鉱、藍(らん)鉄鉱の酸化産物、カコクセン石cacoxenite(Fe3+24Al[(OH)12|O6|(PO4)17]・~75H2O)などを含むこともある。愛知県高師原(たかしはら)のものが有名であったのでこの名がある。鉄含有量は高いが、多量に産するものではなく、また燐分が存在していたりするので、鉄鉱石としての用途はない。
[加藤 昭 2017年9月19日]
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