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高田事件 タカダジケン

デジタル大辞泉の解説

たかだ‐じけん【高田事件】

明治16年(1883)自由民権運動に対して行われた弾圧事件。新潟県高田(現、上越市)の自由党員が政府高官暗殺計画を口実に逮捕され、処罰された。

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百科事典マイペディアの解説

高田事件【たかだじけん】

北陸の自由民権運動に対する弾圧事件。1883年官憲の密偵長谷川三郎が北陸自由党懇談会の開催に際し,自由党に大臣暗殺・内乱の陰謀があると密告。家宅捜査で発見された〈天誅(てんちゅう)党主意書〉を口実に北陸地方の自由党幹部が一斉検挙された。

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世界大百科事典 第2版の解説

たかだじけん【高田事件】

1883年(明治16)3月に発生した新潟県下の自由党員に対する弾圧事件。同年3月10日から富山県高岡で開催された北陸七州有志懇親会は,盛況のうちに終了し,北陸地方の自由党の運動は大きく発展しようとしていた。これに対して当局は,自由党に潜入していた新潟始審裁判所高田支庁検事補堀小太郎の密偵長谷川三郎の報告に基づき,3月20日,政府転覆を計画したとして頸城(くびき)自由党員二十数人をいっせいに検挙し,つづいて5月初旬にかけて北辰自由党員も含めて新潟県下で三十数人を逮捕した。

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大辞林 第三版の解説

たかだじけん【高田事件】

1883年(明治16)3月新潟県高田で発生した自由党弾圧事件。新潟県頸城くびき自由党の赤井景韶かげあきらが大臣暗殺・内乱の陰謀を企てたとするスパイの密告によって、一斉に検挙され、北陸地方の自由民権運動に打撃を与えた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高田事件
たかだじけん

1883年(明治16)3月、新潟県上越(じょうえつ)地方を基盤とする頸城(くびき)自由党の主要党員が、内乱陰謀を理由に一斉検挙された事件。81年11月に結成された頸城自由党は、穏健派の脱党で急進的となり、官憲の注目するところとなった。官憲のスパイとして党幹部より追及を受けた党員長谷川三郎は窮地に陥り、高田警察署へ同党に大臣暗殺計画があるとして、その主謀者名を携えて出頭し、それにより頸城自由党員や県下の有力民権家37名が一斉に検挙された。警察の家宅捜索により、赤井景韶(かげあき)宅から政府高官の殺害を主張する「天誅(てんちゅう)党旨意書」が発見されたが、頸城自由党との関係が立証できず、旨意書の作成者赤井ら3名を除き、他は釈放された。結局、赤井だけが東京高等法院で重禁錮(きんこ)9年の判決を受けた。赤井はその後脱獄したが、車夫を殺したため死刑に処せられた。事件の真相はなお不明の部分もあるが、高田裁判所の検事補堀小太郎が自由民権運動を弾圧するため、頸城自由党員長谷川三郎を使嗾(しそう)して、高田警察署長赤木義彦(よしひこ)と仕組んだ挑発事件であったといわれる。[本間恂一]

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世界大百科事典内の高田事件の言及

【赤井景韶】より

高田事件で検挙された自由民権家。越後国高田藩士出身。…

※「高田事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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