古くは鬼一は〈おにいち〉とも読まれた。義経伝説に登場する陰陽師(おんみようじ)で,六韜(りくとう)兵法を伝受していたとされる。義経はその娘の手引きでこの兵法をひそかに写しとる。《義経記》では鬼一法眼は一条堀川に住み,妹婿に北白河の印地の大将湛海がいたとされる。鬼一法眼は御伽草子《判官都ばなし》や謡曲《湛海》にも登場し,浄瑠璃では《鬼一法眼三略巻》が有名で,後に歌舞伎にも移された。また,中世の陰陽道系の兵法書に四十二箇条,一巻書,虎の巻などと称されるものがあって,それらの伝来を記す中に吉備真備,鞍馬の僧祐海,義経などとともに鬼一法眼の名が見える。鞍馬は陰陽道の一拠点,一条戻橋には安倍晴明伝説がある点などから,鬼一法眼伝説は陰陽師などによって伝えられ,印地の者などとも関係があったものと想像される。なお,鬼一法眼は登場しないが,義経が娘の手引きで兵法を盗むとされるものに御伽草子《御曹子島渡り》《天狗内裏》,幸若舞《皆鶴》などがある。
執筆者:山本 吉左右
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
…義経はその娘の手引きでこの兵法をひそかに写しとる。《義経記》では鬼一法眼は一条堀川に住み,妹婿に北白河の印地の大将湛海がいたとされる。鬼一法眼は御伽草子《判官都ばなし》や謡曲《湛海》にも登場し,浄瑠璃では《鬼一法眼三略巻》が有名で,後に歌舞伎にも移された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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