精選版 日本国語大辞典 「湛海」の意味・読み・例文・類語
たんかい【湛海】
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江戸前期の修行僧、彫刻家。伊勢(いせ)(三重県)の人。姓は山田、宝山律師とも称される。18歳で出家し、厳しい修行を続けながら諸国を回ったのち、大和(やまと)(奈良県)生駒(いこま)山に役行者(えんのぎょうじゃ)の足跡を慕って入山し、般若窟(はんにゃくつ)で苦行ののち、1678年(延宝6)宝山寺を中興開山した。若年より造仏を志し、弟子隆慶(1659―1732)とともに、当時の沈滞しきった専門仏師たちとはまったく異なった、熱烈な信仰から生まれる激しい気迫を感じさせる作品を残している。とくに不動像のような忿怒形(ふんぬぎょう)の作品が多く、宝山寺の五大明王、不動五尊像、法隆寺西円(さいえん)堂および唐招提(とうしょうだい)寺の不動明王像などが有名である。
[佐藤昭夫 2017年9月19日]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…生駒山の中腹火丘の突起した岩峰の直下にある。役行者開基,弘法大師修行の所と伝えるが,江戸時代1678‐79年(延宝6‐7)湛海(たんかい)律師が入山するに及んで一大発展をみた。湛海は字名を宝山と号し,現,三重県津市の出身。…
※「湛海」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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