[ 一 ]は「歌舞妓年代記‐元祿元年」によると、中村伝九郎という役者が元祿年間(一六八八‐一七〇四)に朝比奈の役をつとめるにあたり、乳母の常陸弁をまねて「性はりな子だアもさア、いふことをお聞きやりもふさねへと、ちいちいに喰(かま)せるよ」と初めて歌舞伎の台詞の中に取り入れ、これが評判となって後に奴詞として定着したという。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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