掏摸(読み)すり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

掏摸
すり

人込み,往来,乗物の中で,相手の心理作用を巧みに利用し,金品をかすめ取る窃盗行為,またはその行為者。ちぼちゃりんこ,とうも,もさ巾着切り,ぱんさなど俗称の異名が多くある。乗物を利用して盗みを働く者を「箱師」,それ以外は「平場師」という。祭礼縁日で犯行を行うものを「たかまち師」,映画館,劇場をかせぎ場所にするものを「どうかつ師」「しごろ」「かぶり」という。おもな手口は,抜取り (人差指と中指を使う) ,断ち切り (刃物を使う) ,鞄師 (チャック尾錠をはずす) などがある。

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デジタル大辞泉の解説

すり【掏摸/掏児】

他人が身につけている金品を、その人に気づかれないように、すばやく盗み取ること。また、その者。ちぼ。きんちゃくきり。

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百科事典マイペディアの解説

掏摸【すり】

掏児とも書き,巾着切(きんちゃくきり),〈ちぼ〉ともいう。往来や車中などで,他人の金品をかすめとること,およびそれを行う者。その手口として手先だけでとる抜取(ぬきとり),刃物を使う断切(たちきり),かばんなどの中の物をとる鞄師(かばんし)などがある。

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世界大百科事典内の掏摸の言及

【すり(掏摸)】より

…〈きんちゃく切り〉〈ちぼ〉などとも呼ぶ。〈すり〉は〈摩(すり)〉で,体をすりつけるように寄せて盗む意などといい,〈掏摸(とうぼ)〉は手さぐりで物をさがし取る意で,中国の刑法典にこの種の盗人の呼称として用いられていた。〈すり〉の語は室町末ころから現れ,《日葡辞書》にも〈suri〉と見えるが,初めはより広い範囲の盗人をさしていた。…

※「掏摸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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