諸戸清六(読み)もろと・せいろく

朝日日本歴史人物事典 「諸戸清六」の解説

諸戸清六

没年:明治39.11.12(1906)
生年弘化3.1.26(1846.2.21)
明治期の実業家地主商人の諸戸清太夫の子。伊勢国(三重県)桑名郡木曾岬村生まれ。蓄財の才にたけ明治10(1877)年に西南戦争が起こるや,米価騰貴を見越して米の独占販売をする一方,木曾川沿岸の荒蕪地を開墾して大地主となり,巨富を築くが,のちには主要な投資対象を鉄道株や山林,また精米業に移した。資産は4男清吾(のちに清六を襲名)が受け継ぎ,大正11(1922)年の土地所有1236町歩(約1225ha)に達した。昭和8(1933)年には資産額1000万円。<著作>「諸戸家の家憲」(岩崎徂堂『日本現代富豪名門の家憲』)<参考文献>瀬川光行『南海英傑伝』,稲田克己「諸戸清六翁・天下偉人」(『修養叢書』1編),桐井宗雄『三重県の産業と産業人』

(渋谷隆一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

20世紀日本人名事典 「諸戸清六」の解説

諸戸 清六(2代目)
モロト セイロク

大正・昭和期の実業家



生年
明治21(1888)年7月24日

没年
昭和44(1969)年12月1日

出生地
三重県桑名

旧姓(旧名)
清吾

学歴〔年〕
早稲田中学卒

経歴
初代諸戸清六の四男として生まれる。家業の山林経営を継ぎ、林産物生産加工・販売などを行う。三重県最初の育英会・財団法人諸戸家育英会を設立した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「諸戸清六」の解説

諸戸清六(初代) もろと-せいろく

1846-1906 明治時代の商人。
弘化(こうか)3年1月26日生まれ。三重県桑名郡加路戸(かろと)新田村の精米商。西南戦争での米の買い占め,木曾川治水工事に際しての沿岸荒れ地の買い占めなどで巨富をきずく。農地,山林に投資して大地主となった。育英事業家,公共事業家としても知られる。明治39年11月12日死去。61歳。
【格言など】多く人に会して多く知恵を得よ

諸戸清六(2代) もろと-せいろく

1888-1969 大正-昭和時代の実業家。
明治21年7月24日生まれ。初代諸戸清六の4男。三重県桑名で家業の山林経営をつぎ,林産物の生産,加工,販売などをおこなう。県最初の育英会(財団法人諸戸家育英会)を設立した。昭和44年12月1日死去。81歳。早稲田中学卒。初名は清吾(せいご)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「諸戸清六」の解説

諸戸 清六 (もろと せいろく)

生年月日:1846年1月26日
明治時代の実業家
1906年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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