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HⅡAロケット エッチツーエーロケット

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デジタル大辞泉の解説

エッチツーエー‐ロケット【H-ⅡAロケット】

H-2A Launch Vehicle 「エッチにエーロケット」とも》NASDA(ナスダ)(現JAXA(ジャクサ))が開発した大型ロケットで、H-Ⅱロケットの後継機。高度3万6000キロメートル静止軌道に重量2.5トン級の人工衛星打ち上げる能力をもつ。→H-ⅡBロケット
[補説]試験機1号機の打ち上げは平成13年(2001)8月。成功率の高い主力ロケットとして運用されており、月探査機「かぐや」、小惑星探査機はやぶさ2」、X線天文衛星ひとみ」などを打ち上げている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

H-Aロケット
えいちつーえーろけっと

宇宙開発事業団(NASDA)が開発したロケット。従来の主力機であったH‐ロケットの打上げ費用が、1回当り約190億円であるのに対しH‐Aは約85億円と、ほぼ国際相場に近づけた。国際宇宙ステーションの日本が担当する実験モジュール、JEMへの補給や、国際的な各種衛星打ち上げビジネスに積極的に参入する。2段式で、第1段ロケットのまわりに液体ロケットブースターを組み合わせ、静止軌道に2トン級、3トン級、4トン級の衛星打上げ能力をもたせた。H‐Aロケット1号機の打上げは当初、2000年(平成12)2月に予定されていたが、これに先だつ1999年11月15日、数度の延期を経て打ち上げられたH‐ロケット8号機は、第1段ロケットの燃焼が途中で止まるなど制御不能に陥るという事態となり、搭載していた運輸多目的衛星MTSAT(エムティーサット)も失われた。この事故がH‐Aロケット開発に与えた影響は深刻で、世界の衛星打ち上げビジネスへの参入を目ざす日本はきびしい事態に直面した。同年12月、科学技術庁(現文部科学省)は2000年夏に予定されていたH‐ロケット最終機打ち上げ中止などH‐プロジェクトの打ち切りと同時に、H‐Aロケット1号機の打上げを1年遅らせることを決めた。2001年8月29日種子島(たねがしま)宇宙センターより1号機、2002年2月4日同センターより2号機の打上げに成功した。1、2号機は試験機であったが、実用機としては、同年9月10日の2基の実用衛星を搭載した3号機、同年12月14日の小型衛星3基を搭載した4号機、2003年3月28日2基の情報収集衛星を搭載した5号機の打上げに成功している。同年11月20日の情報収集衛星2基を搭載した6号機はロケットの固体ロケットブースターの分離ができず、打上げに失敗した。7号機は運輸多目的衛星新1号(MTSAT‐1R。ひまわり6号)を搭載したもので、2005年2月26日打上げに成功。また、その後2007年9月14日には、13号機が日本初の大型月周回衛星である「かぐや(SELENE)」の打上げに成功した。なお、宇宙開発事業団は、2003年10月、宇宙科学研究所、航空宇宙技術研究所と統合して宇宙航空研究開発機構(JAXA)となった。[長沢光男]

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