日本大百科全書(ニッポニカ) 「CC団」の意味・わかりやすい解説
CC団
しーしーだん
1930~40年代に中国国民党の極右を代表した政治結社。藍衣社(らんいしゃ)とともに蒋介石(しょうかいせき/チヤンチエシー)を中心とする四大家族(しだいかぞく)の政治支配を支えた。その名前は中心人物の陳果夫(ちんかふ/チェンクオフー)・陳立夫(ちんりっぷ/チェンリーフー)兄弟の陳Ch'enからとったといわれる。対立する組織に対しては公然とテロを行うとともに、国民党の党組織、新聞・出版事業、農業のための土地投資、農具・種子などを独占的に支配。日中戦争後の内戦で人民解放軍の総反攻により崩壊した。
[加藤祐三]
『許滌新著、山下龍三訳『官僚資本論』(1953・青木書店)』
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