人間の救いは,まったく神の一方的な,予定された意志に依存するとなすキリスト教の教義。すでに後期スコラ派のウィリアム(オッカムの)の神学に現れているが,ルターの不自由意志説をへて,カルヴァンのもとでとりわけ鋭い形をとった。それは神の至上権を力説する彼の教義の論理的帰結ではあるが,その場合人間の倫理的責任は決して和らげられることなく,神意への絶対服従にこそ真の自由があると説かれた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
→予定論
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...