(読み)ケン

デジタル大辞泉 「倹」の意味・読み・例文・類語

けん【倹〔儉〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]ケン(漢) [訓]つつましい
引き締める。無駄を省く。つつましい。「倹素倹約勤倹節倹

けん【倹】

むだやぜいたくをしないこと。
「一身一家の生計を密にして外面辺幅を張らざるものを―と云う」〈福沢福翁百話

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「倹」の意味・読み・例文・類語

つまし・い【倹】

〘形口〙 つまし 〘形シク
① むだづかいをしないで倹約である。つづまやかだ。
史記抄(1477)一三「嗇夫は、嗇はをしむやうな心で、物をよくしっかとつましふする小官の名也」
日葡辞書(1603‐04)「Tçumaxij(ツマシイ) ヒト
② 生活ぶりなどが地味である。質素で控えめである。
※桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉一「電車賃やその外のつましい入用を引くと」
つまし‐げ
〘形動〙
つまし‐さ
〘名〙

けん【倹】

〘名〙 (形動) むだやぜいたくをしないようにして、出費をきりつめること。また、そのさま。しまつ。倹約。
十訓抄(1252)二「文集〈略〉同四巻杏為梁には、倹なるは存し、奢れるは失する事今目に在りとも書かれたり」 〔礼記‐檀弓下〕

つまし【倹】

〘形シク〙 ⇒つましい(倹)

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