地震の振動が低い音として聞こえる現象。身体に感じないほど小さい地震でも、音だけが聞こえることがある。これは、地震の震源で発生した振動のうち、数十ヘルツ以上という周波数のものが地表に達して、空気中を伝わってくるものである。この帯域の周波数の振動は地下での減衰が大きいため、震源の浅い地震しか地鳴りを伴わない。また、地下構造や地形によって、地鳴りの聞こえやすい所と、まったく聞こえない所とがある。筑波山(つくばさん)(茨城県)付近は、普通は地下に隠れている基盤岩が地上に顔を出しているために、よく地鳴りが聞こえることで有名である。なお、大地震のときには各地で地鳴りを感じたという報告が多いが、これは建物や構造物がきしんだり、瓦(かわら)や家具が揺れたりする音であることが多い。
[島村英紀]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加