天真(読み)テンシン

デジタル大辞泉 「天真」の意味・読み・例文・類語

てん‐しん【天真】

[名・形動]自然のままで飾りけのないこと。無邪気なこと。また、そのさま。
「―に大口あけて飯を頰ばっている」〈林芙美子放浪記

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精選版 日本国語大辞典 「天真」の意味・読み・例文・類語

てん‐しん【天真】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 自然のままで、かざり気がないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「天真の仏法に証会し」(出典:正法眼蔵(1231‐53)弁道話)
    2. 「自誇超涯之皇沢。不欠盈之天真(シン)」(出典太平記(14C後)二〇)
    3. [その他の文献]〔魏志‐胡昭伝〕

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普及版 字通 「天真」の読み・字形・画数・意味

【天真】てんしん

純真。宋・軾〔(黄)天選長官に寄するに和す〕詩 の詩は南山に擬す 雄拔、千峭(たか)し 形容、天眞に(せま)り 邂逅(かいこう)して其のる 籬(はんり)(外囲い外見)吾(われ)未だ窺はず 敢て奧(こんあう)を窮むるを議せんや

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「天真」の解説

てんしん【天真】

岐阜麦焼酎シェリー酒の古樽で熟成させた淡い琥珀色の焼酎原料は麦、麦麹。アルコール度数25%。ほか米焼酎そば焼酎がある。蔵元の「天領酒造」は延宝8年(1680)創業。清酒「天領」の醸造元。所在地は下呂市萩原町。

てんしん【天真】

長野日本酒。蔵元は「宮尾酒造」。現在は廃業。蔵は長野市中条にあった。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

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