日生諸島(読み)ヒナセショトウ

デジタル大辞泉 「日生諸島」の意味・読み・例文・類語

ひなせ‐しょとう〔‐シヨタウ〕【日生諸島】

岡山県南東部、瀬戸内海にある大小14の島々からなる諸島備前市に属する鹿久居かくい島・大多府おおたぶ島・かしら島・こう島・鶴島瀬戸内市に属する長島などからなる。瀬戸内海国立公園に含まれる。

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日本歴史地名大系 「日生諸島」の解説

日生諸島
ひなせしよとう

日生町南方沖に点在する大小十数の島からなり、日生町・邑久おく邑久町・兵庫県赤穂あこう市に属する。瀬戸内海国立公園の一部。日生西部と「うずあいの瀬戸」を挟み島、その南に「なかとの瀬戸」を挟みこう島、その南に「たこずの瀬戸」を挟み邑久町のなが島がある。また寒河そうごの南に「うちわだの瀬戸」を挟み鹿久居かくい島、同島の西南部沖にかしら島、東南部沖につる島、鹿久居島と鶴島の間に首切くびきり島・明神みようじん島・かもめ島・猿子さるこ島などの小島があり、頭島の南、長島の東には大多府おおたぶ島、鹿久居島の東約四キロの兵庫県境にあたる取揚とりあげ(一部は赤穂市)などがある。

古来より好漁場であるばかりでなく、海上交通の風待地にあたる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「日生諸島」の意味・わかりやすい解説

日生諸島
ひなせしょとう

岡山県南東部、瀬戸内海にある島嶼(とうしょ)。大小14の島からなり、備前(びぜん)市に属する鹿久居(かくい)島、大多府(おおたぶ)島、頭(かしら)島、鴻(こう)島、瀬戸内市邑久(おく)町に属する長島には人が居住するが、そのほか鶴(つる)島は1990年(平成2)以降に無人島となり、また鴎(かもめ)島などの小島が無人島となっている。瀬戸内海国立公園に含まれる。最大の鹿久居島には野生シカが生息する。頭島は近世中期から開発され、人口がもっとも多く、漁業海運業のほか、工場通勤者が多い。大多府島は1698年(元禄11)岡山藩により避難港として開発された。鴻島は一時岡山藩の馬牧が置かれ、昭和初期にふたたび開拓された。鶴島は明治初期にキリシタン流刑地となった。長島は本土と架橋され、国立ハンセン病療養所(長島愛生(あいせい)園、邑久光明(こうみょう)園)がある。人口599(2009)。

[由比浜省吾]


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事典・日本の観光資源 「日生諸島」の解説

日生諸島

(岡山県備前市)
おかやまの自然百選指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

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