構造解析(読み)こうぞうかいせき(その他表記)structure analysis

最新 地学事典 「構造解析」の解説

こうぞうかいせき
構造解析

tectonic analysis ,structural analysis

地質構造について,その幾何学的形態(歪み像),変位変形の過程(運動像)および力学的な機構・要因(力学像)のそれぞれを,分析的に調査・研究すること。スケールには関係しないが,一般には,岩体や地層内部の要素的構造の研究に対して用いられる。欧米ではしばしばB.Sander(1930)のGefügekundeの英訳として使われる。この場合にも,幾何学的(geometrical analysis of fabric)・運動論的(kinematic analysis of fabric)・力学的(dynamic analysis of fabric)解析法がある。幾何学的解析はファブリック要素ごとの配列方向(部分ファブリック)の間の幾何学的関係を調べ,それらの調和あるいは不調和の内容から,変形作用の性格,重複を明らかにする。この解析を基礎に変形のとき岩体内に起こった運動(歪み・回転転位)を再現するのが運動論的解析であり,さらに,力学的解析はこれらに続く段階の研究で,岩石の構造が形成されたときにその岩石内に発達した応力状態を再現し,岩石にそのような応力状態を発達せしめた外力の性質と,変形時における岩石のレオロジカルな特性を解析する。幾何学的解析はSander学派においては軽視されていたが,1950年代にスコットランド変成帯の研究で発展

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「構造解析」の意味・わかりやすい解説

構造解析
こうぞうかいせき

外力に対する構造物の挙動・安全性を明らかにするために行う操作構造力学原理に基づいて行われる。構造解析では力と変位が扱われ、どちらを未知数として扱うかにより、「応力法」と「変位法」に分類される。微小な変形を仮定して材料法則として線形弾性を採用した場合の線形解析から、有限な変形や弾塑性材料法則を仮定した非線形解析まで種々のレベル・精度の解析が存在する。20世紀半ばに行われた有限要素法の開発以来、多くの場合、有限要素法を用いて行われる。自重などの鉛直力や、風力・地震力を模擬した水平力に対する建築物の使用性や安全性の検証などで用いられる。

[上谷宏二・竹脇 出]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「構造解析」の意味・わかりやすい解説

構造解析
こうぞうかいせき
structure analysis

物質の中の原子の3次元的な配列を決定すること。当初,結晶のX線解析像を使っていたので,結晶構造解析,またはX線結晶解析という言葉が使われてきた。その後電子線 (→電子ビーム ) や中性子線の解析や,電子顕微鏡核磁気共鳴 NMR,その他の分光学的手段も使われるようになった。しかし原子の空間的な配列を精密に決めるにはブラッグ反射現象 (周期的に並んでいる原子などにX線などを入射させると,入射角度と波長が一定の条件を満たせば強い反射が起る。→ブラッグの条件 ) ,X線結晶解析が中心となる。単結晶が得られさえすればすべての物質に適用でき,原子の位置を 100分の1Å以上の精度で決めることができる。また原子間の結合にあずかる細かい電子分布や,蛋白質のような数千から数万もの原子を含む複雑な分子の構造も決定できる。

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