水産庁(読み)スイサンチョウ

デジタル大辞泉 「水産庁」の意味・読み・例文・類語

すいさん‐ちょう〔‐チヤウ〕【水産庁】

農林水産省外局の一。水産資源保護および開発促進、漁業調整水産物生産流通、その他水産業発達改善などに関する事務を行う。昭和23年(1948)農林省水産局を改組して設置

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精選版 日本国語大辞典 「水産庁」の意味・読み・例文・類語

すいさん‐ちょう‥チャウ【水産庁】

  1. 〘 名詞 〙 農林水産省の外局の一つ。水産業の振興、水産物の増産を図るための行政事務をつかさどる。昭和二三年(一九四八)創設。
    1. [初出の実例]「この船は水産庁の漁業調査舟船で」(出典:河口にて(1960)〈北杜夫〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「水産庁」の意味・わかりやすい解説

水産庁
すいさんちょう

林野庁と並ぶ農林水産省の外局の一つ。長は水産庁長官であり、1名の次長がこれを助け庁務を整理する。主たる任務は、水産資源の保護培養および開発促進、漁業調整、水産物の生産・流通および消費増進・改善および調整、その他水産業の発達改善に関する事務を行うことである。内部部局として、漁政部、資源管理部、増殖推進部、漁港漁場整備部の4部がある。審議会として水産政策審議会があり、地方支分部局(出先機関)として全国6か所に漁業調整事務所が置かれる。施設等機関として水産研究所養殖研究所水産工学研究所を含む)があったが、2001年(平成13)の中央省庁再編に伴い、独立行政法人水産総合研究センターが設置され、同センターが本部として全国の水産研究所を統轄、各水産研究所も独立行政法人となった。また、水産庁が所管していた独立行政法人には、ほかに水産大学校、さけ・ます資源管理センターがあったが、前者は2016年に水産総合研究センターと統合して水産研究・教育機構となり、後者は2006年に水産総合研究センターと総合して、さけますセンターとなり、2011年に水産総合研究センター北海道区水産研究所と統合。2016年には前者と同様、水産研究・教育機構の組織の一つとなった。

[平田和一 2017年8月21日]

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改訂新版 世界大百科事典 「水産庁」の意味・わかりやすい解説

水産庁 (すいさんちょう)

食糧庁(2003年廃止),林野庁と並ぶ農林水産省の外局の一つであり,遠洋漁業,沖合漁業,沿岸漁業,内水面漁業を通ずる日本水産行政の責任官庁。その任務は,水産資源の保護培養および開発促進,漁業調整,水産物の生産・流通・消費の増進,改善および調整,その他水産業の発達改善に関する事務一般を担当することである。長官,次長の下に,漁政部,振興部,海洋漁業部,漁港部,研究部の5部が置かれている(2008年現在は漁政・資源管理・増殖推進・漁港漁場整備の4部)。また,付属機関として,水産研究所,養殖研究所,水産工学研究所等が(同年現在,いずれも独立行政法人・水産総合研究センターの付属機関となっている),審議会等として中央漁業調整審議会等が置かれ(同年現在は水産政策審議会等),地方支分部局としては,全国6ヵ所に漁業調整事務所が置かれている。1997年度末定員2117人。
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百科事典マイペディア 「水産庁」の意味・わかりやすい解説

水産庁【すいさんちょう】

水産資源の保護培養,漁業調整,水産物の生産・流通・消費の増進・改善・調整,その他水産業の発達改善に関する事務を行う農林水産省外局。1948年設置。付属機関として水産研究所水産大学校,真珠検査所,養殖研究所,水産工学研究所等がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水産庁」の意味・わかりやすい解説

水産庁
すいさんちょう

国家行政組織法 (昭和 23年法律 120号) および農林省設置法 (昭和 24年法律 153号) に基づいて,農林省 (→農林水産省 ) の外局として設けられた行政機関。 1948年設置。 2003年現在の準拠法は農林水産省設置法 (平成 11年法律 98号) 。水産資源の保護と開発促進,漁業調整,水産物の生産,流通および消費の増進,改善,調整その他水産業の発達改善に関する事務を司る。水産政策審議会,地方支分部局として漁業調整事務所が置かれている。

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