狂言の曲名。脇狂言。大蔵,和泉両流にある。福の神の神前で恒例の年取りをしようと,2人の参詣人が連れ立って出かける。豆をまいて囃すところへ,明るい大きな笑い声をあげて福の神が出現する。福の神は両人の参詣を喜び,神酒(みき)を所望したうえで,早起き,慈悲,夫婦和合,隣人愛の徳を説き,自分のような福の神には神酒や供え物をたっぷりせよと,謡い舞い,また朗らかに笑って退場する。登場は参詣人2人と福の神の3人で,福の神がシテ。能における脇能に似て,神仏が示現して人間に祝福を授けるという構想とテーマを,歌舞によって表現する。脇能に笑いの要素をとり込み簡略化した感がある。シテは,役名と同じ専用面をかける。
執筆者:羽田 昶
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加
5/14 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新