司馬遼太郎(しばりょうたろう)の長編小説。1962年(昭和37)6月から66年5月まで『サンケイ』新聞(現『産経新聞』)に連載。63~66年文芸春秋新社刊。「坂本の泣き虫」とばかにされていた「竜馬」は、江戸に出て北辰(ほくしん)一刀流を学び、国に帰って土佐勤王党に加わり、長州に久坂玄瑞(くさかげんずい)を訪ねて脱藩を決意し、やがて激動の時代に身を挺(てい)しながら現実的に対処して志士の道を歩む。が、薩長(さっちょう)連合を成立させ、大政奉還へと時代の流れを導きながら、維新の達成を見届けることなく暗殺された。「日本史が所有している〈青春〉のなかで、世界のどの民族の前に出しても十分に共感をよぶに足る青春は、坂本竜馬のそれしかない」という気持ちで書いた作。
[都築久義]
『『竜馬がゆく』全8巻(文春文庫)』
機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...