デジタル大辞泉
「競」の意味・読み・例文・類語
くら【▽競】
[接尾]《「くらべ」の略》動詞の連用形またはそれに促音を伴った形に付いて、競争する意を表す。「押し競」「駆けっ競」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
きお・う きほふ【競・勢・気負キおふ】
〘自ワ五(ハ四)〙
① (競) 負けまいとしてはりあう。競争する。せりあう。先を争う。
※
万葉(8C後)二〇・四四六九「渡る日の影に伎保比
(キホヒ)て尋ねてな清きその道またも逢はむため」
※
源氏(1001‐14頃)
帚木「風にきほへる
紅葉の乱れなど、あはれとげに見えたり」
②
気力を集中してふるまう。勇みたつ。意気込む。
勢いがある。
※玉塵抄(1563)五「ことの南風の声がきをわぬほどに楚のいくさ利を得まいと云たぞ」
※談義本・華鳥百談(1748)五「こりゃきほひ給へと、せなかをたたきてそやし立られ」
③ (気負) 自分こそはといった考えや
態度をする。
※ブラリひょうたん(1950)〈
高田保〉海へ「思い上りということがある。〈略〉『マルクス・レーニンの
筋金』と気負うのもその
一つかもしれぬ」
くら【競】
〘接尾〙 (「くらべ(競)」の略) 動詞の連用形または、それに促音のついた形に付いて、競争することの意を添える。〔
名語記(1275)〕
きそ・う きそふ【競】
〘自ワ五(ハ四)〙 互いに張り合う。競争する。あらそう。〔
新撰字鏡(898‐901頃)〕
※後裔の街(1946‐47)〈
金達寿〉四「
屋台の店は先をきそってしまいはじめる」
きそい きそひ【競】
〘名〙 (動詞「きそう(競)」の連用形の
名詞化) 互いに負けまいと張り合うこと。競争。きおい。
※匠材集(1597)四「きそひ これもあらそふ也」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報