綿入れ仕立ての和服の下着。寒い季節に長着と襦袢(じゅばん)の間に着用する。肌に直接はつけない。形には、袖(そで)のあるものと袖なしとがあり、袖のあるものには長袖と筒袖がある。丈は短いものと長いものとがある。脇(わき)に10センチメートル余の馬乗りあけをつける。布地は木綿から絹の縮緬(ちりめん)まで、下着に応じて用いる。男子は掛け衿(えり)、袖口に黒を用い、女子は掛け衿、袖口に黒繻子(じゅす)または共布を用いる。老人用には軽くて暖かい真綿を入れるのがよいが、一般には青梅(おうめ)綿を用いる。文化・文政ごろ(1804~30)には、京坂で縮緬(ちりめん)を用いた吾妻(あづま)胴着(胴着と同形で、布地に縮緬を用い襦袢下に着た)が用いられていたという記録がある。胴着は老幼男女に用いられていたが、近年は胴着にかわる防寒用新製品が出回っているので、利用は減少している。
[藤本やす]
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